静電気

また5月がきたよ

永く強く

 

今日も碌なことをしていない、サボってしまったので。

大人になっても、この癖が治らなかったらどうしよう。とはいえ、もう良い歳なんですけどね。

 

久し振りに大好きな本を読み終わって、気分が高揚しているのだと思う。

サボって何をしているんだ、という気持ちもあるんですけど。

まさか、こんなことをしながら、この本を読むようになるなんてなあと感慨深いというかそんな感じであった。

 

これが原点、これが最高、そんな気持ち。

良く考えてみたら、衝撃を受けた本、といえばこのシリーズですね。

いちばんおもしろかったとか、影響を受けたとかは答えられないけれど、衝撃、というならばこのシリーズの作品なのではないかな。

なんだこれは、という気持ちで、このなんだこれ、はあくまでプラスの、積極的な感情であったし、マイナスになんだこれは、まあ、ないとは言わない。

それくらい、やっぱり、この長くない人生において、豊かとはいえない読書経験の内では、大きいシリーズなのだと思うのであった。

 

内容もやっぱり面白かったですよ。美化しているのではなかろうかと思ったけれど、そんなことなかったです、多分ね。

時間もないし、積読本は多いし、それでも読み返したいなあと思ってしまうくらいには、面白かった。

あの時に出会えたことを喜ばしく思う一冊であると思う。何となくあの時読んでなくても、いつか読んでいたような気もするのだけれど、読書においてタイミング、って結構大事だと思うので。

とはいえ、すべてがプラスとは言えない気もするんですけど、すべて一シリーズのせいにするのはおかしな話であるよね。

 

何というか、あんな文章をきっと、私は書きたかったんだと思う。

劣化した彼のよう、とかそういう感じの表現は良く感想で見るし、フォロワーが沢山いるのも分かっている。それだけの影響力が、彼の文章には、世界観にはあるのだろうし、とはいえ、彼のそれらも誰かの影響下にあるんでしょうけど。

とはいえ、元を辿ればどこに、どこまでいくんでしょうね。

創作行為をしていない私でさえも、彼の影響を確実に受けていると思っている。あの本が彼の原点だとするならば、私の原点でもあって、そういう風に何かの創作物に対して思えるのって、すごく幸せなことだと思うんですが、どうでしょう。

そんでもって、誰からの影響も受けないなんて、そんな人間いるんでしょうか、いるならお会いしてみたいものですけど。