塗り潰して、
見えない振りして笑いたいので。
積読本が多いという話をした。
それは決して無駄にはならない、得にもならないけどと言われた。
否定はしない。
強い理想があって、苦しくて仕方がなくて、人を頼ったことを思い出していた。
若い頃にありがちであるよ、とだけ言われたこと。
もし、他の答え方をされていたら。もし、もっと苦しさを話せていたら。
今何か違っていたのだろうか、なんて考えていた。きっと何も違わない。
どうしようもなく沈んで苦しくなってしまう訳で。
それと上手に付き合う方法が分かったと思っていたのだけれど気のせいだった。
もっと前にそんな方法を確立しておくべきだったのにこんなに大きくなってしまった。
決して私は生きづらくなんて無いのに。とても平均的な人間でしかないのにな。
一週間がとても早かった。ずっとそうだったら良いのになんて駄目なことを思う。
でも早いとすぐに年を越してしまうね。それはそれで困ることであるよな。
だってもう師走ですよ。吃驚してしまう。
12月だと思ったらもうきっと年越しなのだ。嫌な事である。年越しそばは愛しい。
クリスマスは別にきらいじゃない。クリスマス、そのものはね。色々と縁遠いけれど。
大人になってしまうのだなあもうすぐといった気持ちになるのだった。
来月も欲しい本が色々出るし、再来月もそうである。
楽しいことがたくさんあるわけで、だから、ね。という気持ちになるのだった。
夢を聞かれて、正直に答えられる時代はとうに過ぎ去ってしまった。
どうして恥ずかしいのだろうね。そういうことを正直に言うのは。
分かることって大事なのに、分かることは枷になるし、分かるって何だ。
考えなければいけないことで、目を逸らしては、塗り潰してはいけないのだけれど。
もう少しだけ先延ばしをさせて欲しい。