飽き秋
好きなものを好きだと胸を張っていえれば良いのに。
どうして恥ずかしいと思ってしまうのだろう。
向こう側には人がいるのに。
自分よりも色々具合が分かっているだろうけど自分と同じ人なのに。
おめでとうとかありがとうとか頑張ってっていう言葉が嬉しいと思う筈なのに。
それを伝えるのが恥ずかしくて仕方がない。
私一人がその言葉を掛けたからどうなるのだろう。
どうなってほしい、って訳ではないけど、どうなるのだろうと思ってしまう。
言われ慣れた言葉、聞き慣れた言葉、見慣れた言葉として消費されるのが嫌なのか。
言うのも、そんな風に思っている自分もどちらも凄く恥ずかしい。
本当に好きなものは口に出さない方が綺麗なのかもしれない。
でも口に出さなければ相手には無反応として受け取られる。
自分だったらきっと慣れた言葉でも言われないよりずっと嬉しい。
頭では分かっているのに。行動には移せない。
恥ずかしい。なんで恥ずかしいんだろう。恥ずかしいって何だろう。
そんな人たちを好きな自分が恥ずかしいけど頑張っている人は素敵なんですよ。
きっと言われ慣れているでしょう。でも素敵なんです。本当ですよ。